メッセージ
メシャーク君は、上咽頭癌を抱えて生きている男の子です。問題は、上咽頭は解剖学的に顔面深部ですので、手術が難しいという問題がございます。しかし、一般的に上咽頭がんは、抗がん剤や放射線がよく効くため、こうした治療を可能にする為、メシャーク君をご支援頂ける方を探しております。※メシャーク君は、1対複数ドクターの支援形態になります。
チャイルドドクターのアドバイザーをしております小児科医の公文和子です。
今日は13歳のメシャックくんをご紹介いたします。
メシャックくんは母子家庭に生まれて、キバガレスラムで元気に育ってきました。お母さんが出稼ぎに出ていましたので、おばあちゃんや親戚に育てられてきました。これまでマラリアや風邪をこじらせて入院したことはありますが、それ以外は大きな問題もなく、学校が大好きな利発な男の子です。
ところが、2022年6月頃頭痛がひどくなりました。近所の病院に行って鎮痛剤をもらってもよくなりません。そのうち耳が痛くなり、耳の感染だと言われて抗生剤をもらいましたが、それでも一向によくなりませんでした。このころにはお母さんもメシャックくんのことを心配して、出稼ぎから帰ってきました。そこで大きな病院の耳鼻科に行き、更に抗生剤で治療されましたがよくならないため、CTスキャンを進められ、10月14日、お金をかき集めてCTスキャンをしたところ、鼻咽腔に腫瘍がみつかりました。そこからケニアで一番大きいケニヤッタ国立病院を紹介され生検を行うことになりました。ここでも多額のお金が必要でしたが、なんとか集めて検査をしてもらいましたが、腫瘍の場所も難しく、なんと腫瘍ではない組織をとってきてしまって、診断することができませんでした。痛みや吐き気はどんどん強くなり、動くことも困難、入院もさせてもらえませんでしたから、自宅で絶望の時を過ごしていました。それでも、お母さんは更に周りに呼び掛けて、再度生検の検査を受けることができ、12月13日、悪性腫瘍(カルチノーマ)であることがわかりました。それでも、幸い初期の段階で、周りの組織への浸潤や転移なども今のところ見つかっておらず、治療で治癒が可能かもしれない状況です。ただ、手術をすることがとても難しい場所に腫瘍があるようです。
そのようなことで放射線治療と化学療法の実施を勧められました。放射線治療は化学療法も1クールで終わるわけでもありません。それに加え、毎日病院まで二人で通わなければなりませんので、彼らにとっては莫大な交通費、それにメシャックくんにとってはつらい状況でバスに乗っての通院も大きなストレスです。そのような中でも親子二人で支え合って、頑張って治療にのぞんでいます。
このようなメシャックくん親子に皆さんの支援の手をのばしていただけないでしょうか?メシャックくんが治療を継続し、学校に戻ることができるように、そしてメシャックくんの完治を祈って、皆さんのお力をいただければ幸いです。
動画
チャイルドドクターとして、この子を応援しませんか?