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「横手レポート」
横手春子さん(看護師):2013年10月~12月


NPO GLOW 研修員の横手春子です。
9月末よりGLOW海外研修プログラムを通し、チャイルドドクターにてインターンをさせていただいています。
私は高校生の頃から国際協力に関心があり、国内の小児科病棟で三年間の経験を積み、そののち徳之島と言う鹿児島の離島で病棟勤務をしておりました。

チャイルドドクターには看護学生の頃に訪問させていただいたことがあり、やりがいを持って働く職員の方々の姿や、コミュニティーを支える活動に魅力を感じていました。

今回インターンと言う形でかかわらせていただく事を大変嬉しく思っています。
今後は国際保健の中でも特に子供たちに関わる分野を自分のフィールドにしたいと考えています。

このインターンの経験をもとに、自分ができることややりたいと思うことそのために学ぶことを明確に、今後につなげたいと思っています。


約二週間チャイドクで活動をさせていただき、徐々に色々なことが見えてきました。
その中の一つに、心身障害児に対する偏見や差別があります。ケニアでは依然強く残っているのです。
手足が使えないこと、皆と異なる顔貌をしていることを、呪いや魔術と信じている人が多くいます。生まれた子供が障害を持っているとわかると母親が何か悪いことをしたと思われ、父親が出て行ってしまうケースが多いそうです。残された母親は障害を持つ子供とその兄弟を1人で育てなくてはいけません。

また偏見の為に親族からのサポートを受けることもままなりません。
障害を持つ子供は時に24時間のケアを必要としますが母親はお金を稼ぐ必要があり、子供を家に残して働きに出ます。
近隣者からも差別的な反応がある為家から一歩も出さない親もいるそうです。親が育てられない場合は孤児となります。
ケニアの心身障害児とその家族が置かれている状況はシビアであり、議題が多くあります。
この課題に対して何か少しでも解決の糸口が見つかるよう活動のプランを考えています。
微力ではありますが、日々沢山のことを学びながら活動していきたいと思います。


日本は冬に向かって寒くなっているようですが、こちらケニアは小雨季に入り、雨の日が多くなりました。
クリスマスの頃にはとっても暑くなるそうです。12月半ばまでを予定としているインターンは、早くも半分を過ぎました。
心身障害児の差別をテーマにしたプロジェクトは、10月末より本格的に調査を開始し、コミュニティーヘルスボランティアや住民へのインタビューを行いました。

インタビューでは「呪われている」 「母親が悪い」という声も有りましたが、
「かわいそうに思う」 「何とかしてあげたい」という声も沢山ありました。
現在は、対象地域が世帯調査※の期間なので、世帯調査に追加した障害児に対する現状調査の結果を待ちながら、クリニックの作業療法士とともにコミュニティーヘルスボランティア向けのセミナーの準備をしています。
 ※スラムの人口、世帯の人数、健康調査、予防接種状況等の調査

今日はセミナーで使用する映像として、チャイドククリニックのリハビリに通っているリハビリの様子を撮影をさせてもらいました。
来週には障害児を持つ母親へのインタビューを行い、その後にセミナーと住民向けの啓発イベントを予定しています。
自分にとって初めてのものばかりで、毎日新しい課題が見つかります。
一人では絶対に達成することができませんが、チャイドククリニックの皆さんをはじめ、地域の保健に関わる皆さんにもご協力をいただきプロジェクトを進めることが出来ています。
周囲の皆さんに感謝しながら、引き続きがんばります!


11月21日、地域の保健ボランティアさん達に向けた勉強会を行いました。
当日は、約40名の参加が有り室内は満席状態でした。
内容は、子ども達が抱える障害、調査によって明らかになった障害児の状況、セラピーの紹介、お母さん達の経験談などです。
セラピーの様子を撮影した映像を流したり、写真をたくさん使ったスライドで説明したり、参加者が楽しみながら学べるように工夫しました。
また、保健省地区担当の方やチャイドクの作業療法士ジョージにプレゼンを依頼し、英語とスワヒリ語を使い、分かりやすく話してもらいました。
皆真剣にプレゼンを聞いており、沢山の質問がありました。
特に、チャイドクのセラピーに通っているナハション君のお母さんの経験談では、涙する参加者も居り、予想以上に心を動かす内容になったようです。
イベント当日までは、今まで行ってきた調査の分析をまとめたり、プレゼン担当者と内容を打ち合わせしたり、ビデオ撮影をしたりと毎日忙しく、きついな、と思うことも有りました。
しかし、実際にイベントを実施して参加者の反応を見たことで、努力は無駄ではなかったと感じることができました。


このイベントは11月末の地域保健ボランティアの勉強会に続くもので、障害や偏見についての説明を一般の住民に向けて話しました。
さらに今回は先日の勉強会に参加してくれた保健ボランティアが演劇と歌を行いました。

演劇は脳性麻痺の子どもの存在を隠す家族のお話しです。
「ずっと小部屋に隠していた子供の存在が、保健ボランティアの家庭訪問により明らかになり、受診の必要性やリハビリで期待できることなど、様々なサポートについて説明を受ける。
そしてチャイドク医師の診断を受けた子供が無事にサポートを開始することができた。」
と言うストーリーです。

歌では障害を持つ子供の権利について、
「どの子どもも生きていく権利がある。食べる権利がある。学ぶ権利がある。」
と言う大切なメッセージを伝えました。

平日の昼間開催したので、子供たちが多かったのですが、合計120人ほどの参加がありました。
特にこのイベントで期待していたことは、保健ボランティア達の意識改革です。偏見や差別は短期間で無くなるものではありません。
勉強会で知識を得た人々は、今回のパフォーマンスを実施して、啓発イベントの実施能力や問題に対する意識を高めることができました。
そして、観客からの良い反応を得ることで、モチベーションも高まったと思います。


インターン日記最終回は先週の発表についてお伝えします。
活動のまとめとして、チャイドクスタッフに向けた発表を行いました。
なぜ障害児に視点を向けたのか、活動で何が得られたのかなど話しました。
英語での30分の発表は初めての経験で緊張しました。
決して上手な発表とは言えませんが、スタッフは温かい目で見守っていてくれました。

発表後はなんとサプライズでお別れ会を!
オリジナルの歌にのせてケーキとメッセージカードとプレゼントを運んできてくれ、そのあとはスタッフ全員でケーキをシェアしました。
本当に嬉しく、そして離れることを実感して寂しくなり涙があふれました。

今回の活動では、コミュニティーヘルス部門、スポンサーシップ部門、クリニック部門の垣根を超えて調査やイベントを実施しました。
沢山のチャイドクスタッフの協力無くしては実施不可能でした。
このような温かいスタッフに囲まれて活動できたことを本当に嬉しく思い、この機会を与えてくれたチャイドクに感謝します。
そしてブログ上で見守ってくださっていた皆さんもありがとうございました。

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